目的
mixi のサンシャイン牧場 (サン牧) では、畑と畜産とにおいて、プレイ構造が酷似している。
- 種 = 仔
- 畝数 = 飼育キャパ
- 蟲 = 悪戯 など
しかし、プレイしているうちに、思いの外、畑と畜産広場では、色々と異なるということを実感する。
どこがどうことなるのか。
畑で重要なことが、畜産ではさほど重要ではなかったりするのか、その逆はどうか。
いくつかの単元にわけて、攻略に関わる考察を勧めていくことにする。
また、「同じ資金では、どちらが生産効率が高いのか」ではなく、「同じ時間では、どちらが生産効率が高いのか」が重要となるので、最終的には、時間あたりの効率を判断基準とする。
まずは、数値的諸元である。
畑における種 と 畜産広場における仔 の数値的諸元に、数値的差異があることは実感する
個別の種や個別の仔 による差異 ではなく、種か仔か つまり、畑の作物か畜産物かという差異である。
それには、例を定めて、じっくりと考察すべきである。
後述する参考ページを見るかぎり 代表的な一銘柄ずつを検証することで、充分ベクトルめいたものは感じられるようである。
そこで、畑と畜産 で、それぞれに複数の例をとることは、無意味であると判断し、代表的な かつ一般的な 種・仔 を設定して考察をすすめていくことにする。
時間単位では、畑と畜産とのどちらが生産効率が高いのかを、金銭面 / 経験値面 両面について試算してみた。
資金単位ではなく、時間単位の効率にこそ、興味がある。
試算の前提
試算で使用する例
- 畑:豌豆 (エンドウ)
- 畜産:紅茶鴨
- 畑の畝数:9畝
- 畜産の飼育キャパ:8匹
選考経緯
- 畜産へは、畑レベル10以上にならないと行けない。
畑レベル10 の段階で購入できる最も高額 (効果的) な作物は、豌豆である。 - 畜産デビュー後 2~3日程度で到達できる畜産レベルは、レベル8である。
畜産レベル8で購入できる最も高額 (効果的) な畜産物は、紅茶鴨である。 - また、レベル的に当該作物 (畜産物) の前後の銘柄を各数値で類別した場合、最も中庸と言えるものを選んだ。
言い換えるなら、当該作物 (畜産物) よりひとつレベルが低いものを選んでも、ひとつレベルが高いものを選んでも、ほぼ同じ結果が出るような数値のものを選んだつもりである。 - 畑の畝数 / 畜産の飼育キャパについては、当該レベルあたりで到達できる一般的なものを設定した。
参考資料
畑:http://spreadsheets.google.com/pub?key=t8nRmfi-RMX7pCrdMDeKYSw&gid=0
畜産:http://spreadsheets.google.com/pub?key=t8nRmfi-RMX7pCrdMDeKYSw&gid=1
基本となる数値諸元
豌豆
- レベル:10
- 種・仔 単価:150
- 収穫回数:2回
- 最後の収穫までの最短時間:47.13時間
- 最低収穫量:25個
- 売単価:9
- 経験値単価:3.45
紅茶鴨
- レベル:8
- 種・仔 単価:96
- 収穫回数:5回
- 最後の収穫までの最短時間:44.2時間
- 最低収穫量:25個
- 売単価:3
- 経験値単価:1.25
説明
- レベル:購入可能となるレベル
- 種・仔 単価:種・仔 の購入代金
- 収穫回数:二期作/三期作など、
- 最後の収穫までの最短時間:途中収穫に要する時間をゼロとした場合の最短時間
- 最低収穫量:増産量 0% のときの収穫量
- 売単価:収穫物を売るときの単価
- 経験値単価:収穫物1個あたりの経験値
数値諸元からの考察 (金銭面)
売上
最低売上 = ( 種・仔 単価 * 最低収穫量 ) * 収穫回数
∴ 豌豆の最低売上 = 9 * 25 * 2 = 450
∴ 紅茶鴨の最低売上 = 3 * 25 * 5 = 375
増産量 100%時 の売上 = ( 種・仔 単価 * 最低収穫量 * 2 ) * 収穫回数
∴ 豌豆の増産量 100%時の売上 = 9 * 25 * 2 * 2 = 900
∴ 紅茶鴨の増産量 100%時の売上 = 3 * 25 * 5 * 2 = 750
粗利
最低売上時の粗利 = 最低売上 – 種・仔 単価
∴ 豌豆の最低売上時の粗利 = 450 – 150 = 300
∴ 紅茶鴨の最低売上時の粗利 = 375 – 96 = 279
増産量 100%時 の粗利 = 増産量 100%時の売上 – 種・仔 単価
∴ 豌豆の増産量 100%時の粗利 = 900 – 150 = 750
∴ 紅茶鴨の増産量 100%時の粗利 = 750 – 96 = 654
時間単位での粗利
最低売上時の時間単位での粗利 = 最低売上時の粗利 / 最後の収穫までの最短時間
∴ 豌豆の最低売上時の時間単位での粗利 = 300 / 47.13 = 6.365372374283896 ≒ 6.37
∴ 紅茶鴨の最低売上時の時間単位での粗利 = 279 / 44.2 = 6.312217194570136 ≒ 6.31
増産量 100%時の時間単位での粗利 = 増産量 100%時の粗利 / 最後の収穫までの最短時間
∴ 豌豆の増産量 100%時の時間単位での粗利 = 750 / 47.13 = 15.913430935709739 ≒ 15.91
∴ 紅茶鴨の増産量 100%時の時間単位での粗利 = 654 / 44.2 = 14.796380090497738 ≒ 14.80
金銭面での結論
豌豆にくらべて、紅茶鴨の金銭的ベネフィットは、やや低い。
二次成熟時間 (二度目以降の成熟に要する時間) に目をやると、
豌豆 14.63時間 / 紅茶鴨 6.8時間 である。
一般に、畑の作物より畜産物の方が、収穫回数は多く、二次成熟時間は短い。
これは、より手間がかかるとも言える。
数値諸元からの考察 (経験値面)
取得経験値
最低売上時の取得経験値 = 経験値単価 * 最低収穫量
∴ 豌豆の最低売上時の取得経験値 = 3.45 * 25 = 86.25
∴ 紅茶鴨の最低売上時の取得経験値 = 1.25 * 25 = 31.25
増産量 100%時の取得経験値 = 経験値単価 * 最低収穫量 * 2
∴ 豌豆の 増産率 100%時の取得経験値 = 86.25 * 2 = 172.5
∴ 紅茶鴨の 増産率 100%時の取得経験値 = 31.25 * 2 = 62.5
時間単位での取得経験値
最低売上時の時間単位での取得経験値 = 最低売上時の取得経験値 / 最後の収穫までの最短時間
∴ 豌豆の 最低売上時の時間単位での取得経験値 = 86.25 / 47.13 = 1.83004455760662 ≒ 1.83
∴ 紅茶鴨の 最低売上時の時間単位での取得経験値 = 31.25 / 44.2 = 0.707013574660633 ≒ 0.71
増産量 100%時の時間単位での取得経験値 = 増産量 100%時の取得経験値 / 最後の収穫までの最短時間
∴ 豌豆の 増産量 100%時の時間単位での取得経験値 = 172.5 / 47.13 = 3.66008911521324 ≒ 3.66
∴ 紅茶鴨の 増産量 100%時の時間単位での取得経験値 = 62.5 / 44.2 = 62.5 / 44.2 = 1.414027149321267 ≒ 1.41
経験値面での結論
つまり、紅茶鴨は 豌豆の 4割弱 (38.63 %) 程度の経験値効率でしかないと言える。
蟲入れ/悪戯 のリミット数からの考察
蟲入れ/悪戯ともに、マイミク同士で相互に行うものだが、蟲/悪戯 の1日のリミットが限られているので
「入れてくれた人には入れるが、入れてくれない人にはいれない」
となることは自然である。
そこで、自分がしてあげたことが、その分だけ返ってくると仮定する。
上述した典型的な 畝数:9畝 / 飼育キャパ:8匹 を全て100%にするためには、1日に 蟲/悪戯 それぞれ何回必要なのかを考えてみる。
1日に 蟲/悪戯 それぞれ何回必要なのか
1つの畝で、1度の収穫を 増産量 100% にするために必要な最低蟲数も、
1匹(羽) の鳥から1度の収穫でとれる卵を 増産量 100% にするために必要な悪戯数も共に、14回 である。
※ 畜産の場合の方が、水やりによる影響が全動物に影響するので、多少有利だと思われるが、どのていど有利であるかの指数を計算に入れることは困難なため、ここでは水やりによる影響を双方共に無視する。
ここで、『1日あたり何回の収穫が見込まれるか』という数値が必要となる。
1日あたり何回の収穫が見込まれるか
豌豆は、42.13時間で、2回の収穫、つまり、1回あたり21.065時間、1日あたりおよそ 1.14回の収穫ということになる。
かたや紅茶鴨は、44.2時間で、5回の収穫 、つまり、1回あたり 8.84時間、1日あたりおよそ 2.71回の収穫ということになる。
増産量 100% のためには、蟲/悪戯それぞれ…
1つの畝で 1度の収穫に必要な蟲数 * 畝数 * 1日あたりの見込収穫回数 = 14匹 * 9畝 * 1.14回 =143.64匹 ≒ 147匹
1羽の鳥から 1度の収穫に必要な悪戯数 * 飼育キャパ * 1日あたりの見込収穫回数 = 14回 * 8羽 * 2.71回 = 303.52回
となる。
何パーセントの増産量が期待できるか
このことから、逆に、何パーセントの増産量が期待できるかという数値を試算すると…
1日あたりの蟲数 (150匹) > 増産量 100% のために必要な蟲数
であるので、畑の方は、100% の増産量を期待できるのに対して、
1日あたりの悪戯数 (100回) / 増産量 100% のために必要な悪戯数 (303.52回) = 0.32946758039009
畜産の方は、33% 弱の増産量しか期待できない ことになる。
結論
★ 畜産牧場 は、畑に比べて、金銭面 / 経験値面 の両面で効率がわるい
※ 上記試算では、金銭面:93% 強 / 経験値面: 33% 弱
★ 1日の 蟲/悪戯のリミットから考えて、期待しうる増産量は、畑が100%であるのに対し、畜産牧場では 33%程度である。
★ しかし、畜産での治療 / 水やり などは、畑での蟲駆除 / 水やり に比べて、経験値単価が倍である。 畜産牧場では、経験値面については、こまめに他人の世話を焼くことの比重がおのずと重くなる。
言い換えると…
- コインを稼ぐなら、畑で花を作る。
- 経験値を稼ぐなら、畑で作物をつくる。
- ちょこちょこと一日中貼り付けるなら、畜産広場でうろつく。
- 畑を増やすか、飼育キャパを増やすか悩んだら、畑
注意
誤解の無いように一言付け加えます。
畑の経験値は畑での作業でのみ、
畜産の経験値は畜産広場での作業でのみ、獲得できるわけです。
つまり、畑と畜産とでは、経験値の基準が違います。
※ 畑の経験値を畜産に持ってこられるわけではない。
= 畑の経験値をいくら積んでも、畜産レベルはあがらない。
したがって、経験値の効率を比べること自体にさしたる意味はありません。
畑を他の某国 / 畜産を日本 に譬えると、
畑での経験値は、
日本に持ち込み不可の他国での収益のようなものです。
畜産は、経験値がたまりにくい。
だからと言って、畜産レベルは畜産でしかあがらない…ということをお忘れ無く
コメント
とても役に立ちました^^
ありがとうございました☆
しばらく前に足を洗ってしまいました。w
一方、ネットゲームのパラメータは、日々修正されていると思われます。
したがいまして、事情がいくぶん変わっていることも推察されますので、そのあたりはご了承下さい。